多摩市民が市に環境政策を提案 脱炭素社会実現に向け

東京・多摩市で市民が脱炭素社会の実現に向けて実行すべき取り組みを市に提案しました。

多摩市はことし5月から40人余りの市民にこれまで5回にわたって今後の環境政策について話し合ってもらいました。
最終日の29日はグループワークが行われ、「ごみ」や「エネルギー」、「移動」など7つのテーマに分かれて脱炭素社会の実現に向けて実行すべき取り組みを検討しました。
そして車の利用を減らすため自転車の専用道路を作ることや食用油などを収集・リサイクルする仕組みをつくるといった提案をまとめ、代表者が阿部裕行市長に手渡しました。
市は来年3月に策定予定の環境基本計画にこの提案を盛り込み、実現を目指すということです。
提案を受けたあと阿部市長は「行政だけですべてできるものではないが、市民、企業、教育機関と連携して実現していきたい」とあいさつしました。
参加した男子高校生は「いろいろな知識をもった人と議論ができて、楽しかったです」と話していました。
また、50代の男性は「環境問題は人ごとだと思って無関心だったが、回を重ねるごとに勉強になりました。こうした機会を増やしてほしい」と話していました。