東京 板橋区 銭湯で火事 経営者家族80代男性と連絡取れず

28日朝、東京・板橋区の銭湯で火事があり、火はほぼ消し止められましたが、併設する住宅に住む80代の男性と連絡が取れていないということで、警視庁が確認を進めています。

東京消防庁などによりますと28日午前10時半ごろ、板橋区仲宿の銭湯で火事があり、消防車などおよそ70台が出て消火活動にあたり、火はおよそ4時間後にほぼ消し止められました。
この火事で、1階と2階のあわせて350平方メートルが焼けたということです。
警視庁によりますと、銭湯に併設された住宅には経営者の家族3人が暮らしていて、83歳の母親と58歳の息子が救助されましたが、87歳の父親と連絡が取れていないということで、確認を進めています。
現場は板橋区役所から北に500メートルほどの場所にある住宅や店舗が密集する地域です。
警視庁と消防が火事の原因を調べています。

火事があった銭湯「梅の湯」は、板橋区浴場組合のホームページでは宮造りの建物と紹介されています。
掲載されている写真では番台がある昔ながらの銭湯で、浴室はピンクや白のタイルに囲まれた明るい雰囲気になっています。
午後3時半からの営業となっていて、火が出たときは営業開始前だったとみられます。

火事があった銭湯の近くにある飲酒店の男性が撮影した映像では、屋根から赤い炎や煙が激しく吹き出している様子が確認できます。
男性は「最初、煙が出ていると思ったらガラス窓を破るように炎が出てきました。自分が生まれたころからやっている銭湯なので驚きました」と話していました。