東京都「ソーシャルファーム」普及へセミナー開催

障害や病気などで就労が難しい人たちを雇用する「ソーシャルファーム」と呼ばれる事業者の普及に向けて、東京都は、これまでの人件費の補助に加え、セミナー開催などの取り組みを進めることにしています。

「ソーシャルファーム」は、精神障害や発達障害のほか、重い病気などで就労が難しい人たちを雇用する事業者のことです。
都は、令和元年に支援を行う条例をつくり、普及イベントを開いて周知を行うほか、おととしから全従業員の20%以上を雇用するとした事業者の人件費や事業所の改修費などを補助しています。
都によりますと、これまでにこうした補助を受けるのが決まっているのは26の事業者で、都は、今後さらに普及を進めるため、「ソーシャルファーム」の経営方法を学ぶためのセミナーを開催していくことにしています。
また、就労に向けた国の支援機関と、事業者をマッチングさせるイベントなども行っていくことにしていて、都の担当者は「ひとりひとりが輝く社会を目指して、『ソーシャルファーム』を根付かせていきたい」としています。