外国にルーツがある生徒を支援 高校進学説明会 東京 太田区

日本に住む外国人が増えるなか、外国にルーツがある生徒を支援するための高校進学説明会が東京・大田区で開かれました。

この説明会は、日本語を母国語としない中学生や保護者などを対象に、都立や私立の高校の仕組みや入試について知ってもらおうと民間の団体などが大田区内の都立高校で開き、中国やネパールの出身者などおよそ30組が参加しました。
説明会では▽高校入試の種類や、▽入試の問題の漢字に読みがながふられる措置があることなどが8か国語の通訳付きで説明されました。
このあと、同じ境遇の現役の高校生や大学生4人が進学先を選んだ理由やどんな勉強をして受験に臨んだのかなどの経験談を語りました。
主催した団体などによりますと、説明会に参加する生徒は年々増え、多国籍化する傾向があるということです。
3年前に来日し、今は夜間中学に通って日本語を学ぶネパール人の18歳の男性は、「外国人が少ない高校に行って日本語を学びたいです。そのために受験勉強を頑張りたい」と話していました。
主催した団体の1つ、NPO法人IWC国際市民の会の松村惠已さんは、「高校を選ぶための情報を得るのがことばの問題で難しい子どものために少しでも役に立てればと思う」と話していました。
この説明会は、9月と10月にも八王子市や品川区などで行われます。