外国人高校生に進路ガイダンス 千葉

外国人の高校生などに将来の進路を考えてもらうガイダンスが千葉市で開かれました。

文部科学省によりますと、外国人をはじめとした日本語指導が必要な高校生は2年前の時点で全国で4800人余りと年々、増えている一方、大学などへの進学率は50%程度にとどまるなどことばの壁が指摘されています。
こうした中、外国人の学びを支援している千葉市のNPO法人が高校生に進路を考えてもらうためのガイダンスを初めて開き、およそ60人が参加しました。
この中では、進学先として考えられる大学や専門学校の特徴が紹介されたほか、日本の大学に進学した先輩たちが体験談を語りました。
このうち、バングラデシュ出身の女性は「新しい国に来るのは怖いことだが、その経験がアピールポイントになる。進学に向けて日本語を学ぶだけでなく、将来、何をやりたいのか考えてほしい」とアドバイスしていました。
参加した高校3年生のナイジェリア出身の男子生徒は「将来が不安でしたが、これからやりたいことを考えていきたいです」と話していました。
主催したNPO法人「多文化フリースクールちば」の白谷秀一代表は「外国がルーツの子どもたちは進学よりも知り合いの紹介などで就職するケースが多い。これをきっかけに進路の選択肢を広めてほしい」と話していました。