新型コロナ 夏休み“症状ある時外出控えメリハリある行動を”

新型コロナによる行動制限のない夏休みが始まるなど全国的に人の流れが多くなる時期を迎えます。
新型コロナの現状について感染症に詳しい国際医療福祉大学の松本哲哉教授は「東京では今のところ急激な感染増加は見られないが、症状がある時は外出を控えるなどメリハリのある行動が必要だ」と指摘しています。

5類移行後の新型コロナウイルスの感染状況について、松本教授は「東京都のデータでは検出される新型コロナウイルスの種類は9割以上が重症化の少ないXBB系統になっている。沖縄のように急激な増加が見られるところもあり、感染者数そのものは着実に増えてはいるが、関東では今のところ医療現場に与える影響はそこまで大きくはない」と分析しています。
一方で「高齢者など、病原性が弱くても重症化する人はいるため注意が必要だ。こうした人たちを対象にしたワクチン接種も行われているので利用してほしい。また、マスクについては暑さが厳しく熱中症が心配なケースなどはずした方がいい場合もあるので、医療機関を受診する際には付けるなど状況に応じて判断しながら使用してほしい」としています。
そのうえで、行動制限のない夏休みの過ごし方について、「新型コロナはなくなったわけではない。熱やのどの痛みなどの症状がある場合は外出を控え、症状が重ければ早めの受診を心がけることなどメリハリある行動をとりながら楽しんでもらいたい」と話していました。