東京 品川区 羽田空港新飛行ルート 住民アンケート実施へ

羽田空港を発着する旅客機が都心上空を通過する新たな飛行ルートをめぐり、東京・品川区はおよそ36万人を対象にした大規模な住民アンケートを来月行い騒音や生活への影響などについて聞くことにしています。

これは、品川区の森澤恭子区長が記者会見で明らかにしたものです。
羽田空港では国際線の発着枠を増やすため北側から都心上空を通過して羽田空港に着陸する新たな飛行ルートが2020年3月から運用されています。
午後3時から7時まで南風など一定の条件を満たす日にこのルートが使用され、着陸直前に通過する品川区では大井町駅周辺で高度およそ450メートル、立会川駅周辺では300メートル程度となり住民から騒音への苦情も出ています。
アンケートは、中学生をのぞいた15歳以上の区民およそ36万人を対象とし、「生活のなかでどの程度影響を受けているか」やどのような面で影響を受けているかを「騒音」や「振動」、「圧迫感」などから選ぶものなどとなっています。
アンケートは来月1日から31日まで行い、郵送やインターネットで回答を受け付ける方針です。
結果はことし12月に公表する予定で森澤区長は「どのような地域で生活実感も含めて影響や負担感があるのかが浮かび上がるのではないかと思っている。結果を踏まえて、国に具体的な対応をはたらきかけたい」と述べました。