東京都医師会 尾崎会長“保険証 信頼得てから廃止を”

来年秋に今の健康保険証を廃止してマイナンバーカードと一体化する政府の方針について、東京都医師会の尾崎会長は11日の記者会見で「信頼のおける制度になってから廃止するのが道筋ではないか」と述べ、来年秋の廃止にこだわらず信頼回復に努めたうえで対応すべきだという考えを示しました。

このなかで尾崎会長は「マイナンバーカードは社会保障や税の基盤となり、将来的には必要だが、今のようにトラブルが続くと国民、都民の信頼が取り戻せなくなるのではないか」と述べました。
そのうえで来年秋に今の健康保険証を廃止してマイナンバーカードと一体化する政府の方針について、「急がないで信頼のおける制度になってから今の保険証を廃止するのが道筋ではないか」と述べ、来年秋の廃止にこだわらず信頼回復に努めたうえで対応すべきだという考えを示しました。
一方、新型コロナの5類移行後、医療機関にマスクを着用せずに訪れる人が増えていると指摘したうえで、「基礎疾患のある高齢者も多くいるので診療科に関わらず医療機関ではマスクの着用をお願いしたい」と重ねて呼びかけました。