東京 千代田区 災害対策学生ボランティア 取り組み状況発表

災害対策として、長年、学生ボランティアの養成に取り組んできた東京・千代田区で、成果を報告するシンポジウムが開かれ、区内の大学に通う学生が取り組みの状況を発表しました。

東京・千代田区は大学の数が都内の中でも多く、平成16年から大学と協定を結んで地域の防災力を向上させようと、学生ボランティアの養成などに取り組んでいます。
こうした取り組みが20年目を迎えたことを記念して、8日、区内にある大学で、学生やボランティア団体の担当者などおよそ70人が参加するシンポジウムが開かれました。
シンポジウムでは各大学のボランティア団体の学生が活動状況を報告し、このうち法政大学では、帰宅困難者になったという想定で学生が実際に配られる物資を使って、大学内で一晩過ごすというイベントを開催し、その様子を発表しました。
また、専修大学の学生は、学内でAEDを使う研修を行ったほか、東日本大震災の被災地に行って、被害の状況を地元の人から聞き取る活動をしていると報告しました。
発表した専修大学の山崎恭稜さんは、「帰宅困難者への対応など、自分たちが役に立てるように取り組んでいきたい」と話していました。
シンポジウムを主催した「災害救援ボランティア推進委員会」の宮崎賢哉さんは、「首都直下地震への備えとして、これからも若い学生の力や発想を取り入れていきたい」と話していました。