西武新宿駅 同時翻訳新システム導入へ インバウンド対応で

日本を訪れる外国人旅行者の数が急速に回復するなか、鉄道会社の間では、窓口でのやりとりをスムーズに行うため、同時翻訳の新たなシステムを導入しようという動きが広がっています。

西武鉄道は西武新宿駅の窓口に今月10日から同時翻訳の新たなシステムを試験的に導入します。
このシステムは英語や中国語など12の言語に対応できます。
高さ40センチの透明なディスプレイをはさんで会話をすると、外国人旅行者が話した内容は日本語に駅員が話した内容は相手の言語に同時に翻訳され画面に表示されます。
西武鉄道ではこれまで、翻訳アプリなどを使ってきましたが、新たなシステムでは、相手の表情を見ながら会話ができたり、パンフレットを見せながら説明したりするなど、窓口でのやりとりをよりスムーズにできると期待しています。
会社では、このシステムを3か月ほど運用して効果を検証したうえで、ことしの秋からの本格的な導入を目指します。
外国人旅行者の数がコロナ禍から急速に回復するなか、鉄道業界ではJR東日本や相模鉄道も同時翻訳のシステム導入に向けた実証実験を行うなど外国人向けのサービスを充実させようという動きが広がっています。
西武鉄道の矢島綾乃インバウンド担当は「インバウンドの利用はコロナ禍前の7、8割まで戻り、非常に急激な回復だ。さらに増えると見込まれるので、サービスを強化していきたい」と話していました。