安倍元首相銃撃事件から1年 手製の銃や爆発物への対応訓練

安倍元総理大臣が銃撃された事件から1年になるのを前に、警視庁は爆発物の原料を店舗で購入しようとする不審者への対応訓練を東京・足立区で行いました。

訓練は、足立区大谷田のホームセンターで行われ、警視庁の警察官や店舗の従業員などおよそ30人が参加しました。
爆発物の原料になる「アセトン」という化学物質を大量に購入しようとする不審な男が来店したという想定で行われ、従業員は氏名や使用目的などを尋ねたあと購入せずに立ち去った男の特徴を警察官に伝えるなど、対応の一連の手順を確認していました。
手製の銃や爆発物を使った事件が相次ぐなか、原料となる化学物質は一般の薬局やホームセンターでも購入できることから、警視庁は販売する際に使用目的などを客に書いてもらい確認するなど、対策の徹底を呼びかけています。
綾瀬警察署の芝山賢一署長は「安倍元総理大臣の銃撃事件から1年がたとうとするなか、テロの未然防止に向けて、民間事業者や地域住民と連携して取り組んでいきたい」と話していました。