東京 新橋のビル“爆発音と煙”通報 飲食店店員など4人けが

東京 新橋のビル“爆発音と煙”通報 飲食店店員など4人けが

3日午後、東京・新橋のビルで火事があり、東京消防庁が消火活動にあたっています。
消防によりますとこの火事でこれまでに4人がけがをしているということで、詳しい情報を確認しています。

3日午後3時15分ごろ、東京・港区新橋のビルで「爆発音とともに煙が出ている」と通りがかった人から通報がありました。
ビルの2階から煙が出ているということで、東京消防庁が消防車を出して消火活動にあたっています。
現場では窓ガラスが割れ周辺に散乱しています。
消防によりますとこの火事でこれまでに4人がけがをしているということで、詳しい情報を確認しています。
現場はJR新橋駅の西側の飲食店などが集まる繁華街です。

警視庁によりますと、この火事で火元と見られる飲食店の店員2人のほか、通行人の男性2人のあわせて4人が手当てを受けています。
いずれも軽傷とみられるということです。

現場の真向かいにあるビルに入った会社で働く女性は「午後3時ごろ、雷が落ちるような音がして外に出ると近くの正面のビルの2階部分の窓ガラスが割れて周囲にモノが散乱していました。いまでも2階部分から火が出ています。2階部分には、バーのような店が入っていたと思います」と話していました。

現場付近のイタリア料理店の店長は「店内で休憩していたところ、『どーん』と1回、地震かと思うような音が聞こえた。何かと思って外に出たら、近くにあるビルのガラスの奥に火が見え、爆発したとみられるものが道路に散乱しているのが見えました」と話していました。

現場近くの会社で働く女性は「会社の建物が揺れるぐらいの大きな爆発音がしました。会社から外を見ると、周辺の道路に白っぽいものが散乱し火事のような煙の臭いが立ちこめていました」と話していました。

現場近くの店の従業員は「休憩中に店の中にいたら、大きな振動を感じて外に出たら煙が上がっていた。店の中にある物が落ちて割れることはなかったが、ふすまなど全体が揺れた」と話していました。

東京・新橋のビルで発生した火災について、東京理科大学の関澤愛教授は「現場の状況から建物の2階で何らかのガスが室内に漏れて引火し、爆発火災が起きたものと考えられる。ほかのフロアで窓ガラスが割れるなどといった広範囲にわたる被害が出ていないことから建物全体にガスが充満したような爆発ではないとみられる」と話しています。
そのうえで「まだ室内にガスが充満している可能性があり、消防もすぐに消火活動に入れていないのだろう。原因や状況がわかるまで周囲にいる人たちは現場に近づかないでほしい」と話しています。