小池知事 マイナンバーカード“秋までに点検は厳しいのでは”

マイナンバーカードをめぐる問題を受けて、ことしの秋までをめどに、データを点検する政府の方針について、東京都の小池知事は、自治体が秋までに対応するのは厳しいのではないかという認識を示したうえで、国が作業の明確な方針を示すよう求めました。

マイナンバーカードをめぐる問題が後を絶たないことを受けて、政府は21日、新たな対策本部の初会合を開き、岸田総理大臣は、ことしの秋までをめどに、カードの取得者向けの専用サイトで閲覧可能なすべてのデータを総点検することなどを指示しました。
これについて小池知事は23日の記者会見で「関係機関が連携して、都民や国民の安心と信頼を得られるように取り組むことが重要で、都としても適切に対応したい。国は現場の声を聞きながら、早期の問題解決に全力を挙げてほしい」と述べました。
そのうえで「秋までに対応を完了するということだが、現場の多くは区市町村で、非常に膨大な量になる。『秋まで』というと、なかなか厳しいのではないか。現場が仕事を確実にしやすいような方針を明確に示してほしい」と述べました。