富士山 世界文化遺産登録決定10年 各地で記念のイベント

富士山の世界文化遺産への登録が決まって22日で10年です。
観光地としての魅力を高めつつ、豊かな自然環境をどう保全するか考える式典など、各地で記念のイベントが開かれます。

富士山は2013年6月22日にユネスコの世界文化遺産への登録が決まり、10年の節目となる22日は、山梨県など各地で記念のイベントが開かれる予定です。
このうち、山梨県側の5合目では、地元の高校生のバンドがジャズの演奏を行うほか、ふもとでは、登録10年を祝うロゴマークが描かれたバスがお披露目されます。
また、都内では、関係者が集まって記念の式典が開かれ、世界遺産の専門家や登山ガイドなどが、富士山の魅力や環境保全のあり方などについて意見を交わします。
富士山をめぐっては、ユネスコの諮問機関・イコモスから「登山者の多さが世界文化遺産としての価値を損なう」などと指摘されていて、山梨県は、式典などを通して富士山の魅力を高めつつ、豊かな自然環境をどう保全するか考える機運を高めたい考えです。