食品や農産物などを海外に売り込め 東京で大規模な展示会

食品や農産物などを海外に売り込め 東京で大規模な展示会

日本の食品や農産物などを海外に売り込もうと東京・江東区で21日から大規模な展示会が開かれ、海外から多くのバイヤーが参加しました。

この展示会は、21日から22日まで東京・江東区の東京ビッグサイトで開かれていて、国内の食品関連の企業およそ450社が食品や農産物などを出展しています。
このうち山口県の水産加工会社は、ブースを訪れたバイヤーに解凍したホタテの貝柱や養殖のぶりの刺身を試食してもらいながら商品の品質などを説明していました。
ベトナムから訪れたバイヤーは「冷凍のホタテでも味がついていておいしい」などと話していました。
また、和牛を生産・販売している鹿児島県の農業法人は、訪れたバイヤーに和牛の肉質のよさを説明していました。
イスラム教の戒律に従った「ハラル認証」にも対応できていることをアピールし、期間中、中東のバイヤーなどと商談を行うということです。
農林水産省によりますと、去年1年間の農林水産物と食品の輸出額は、海外での需要の高まりや円安を背景に1兆4100億円余りと過去最高を更新しました。
政府は2025年までに輸出額を2兆円に増やす目標を掲げていますが、目標を前倒しで達成できるよう、重点品目を指定したり生産者や産地への支援を強化したりして輸出の拡大をはかりたいとしています。
展示会の開催に関わった「JETRO」=日本貿易振興機構の栗田かおる主幹は「日本の食に対する注目が高まるなか、海外の市場で求められているものや国ごとの規制への対応が必要で、商談を通じてビジネスのヒントを得てもらいたい」と話していました。