アプリで“タイムワープ” 地元の小学生が昔の浅草を体験

NHKが所蔵するものを中心に明治から平成にかけて撮影された浅草の映像を見ることで当時の人々の生活や街の移り変わりを知ることができるアプリを地元の小学生が体験しました。

アプリを体験したのは、東京・台東区の浅草小学校の6年生、およそ50人です。
このアプリ「NHK ARタイムワープ」はNHKが来月放送予定の番組、「時空を越えて記念撮影 まちかどタイムワープ」のために開発しました。
アプリを使いながら浅草の街角でスマートフォンなどのカメラを向けると、明治から大正、昭和、そして平成にかけて撮影された映像が浮かび上がります。
NHKが所蔵するものを中心におよそ50の映像が収められていて、古いものではおよそ120年前の映像もあります。
このうち、浅草のシンボル、雷門の前の映像には、今から63年前の1960年に行われた現在の雷門の落成式のものもあり、大勢の人が着物姿で詰めかけています。
昔の映像を今の町並みと比較しながら見ることができるこのアプリ。
体験した子どもたちは、ふだん見慣れた浅草のまちにカメラを向け、画面に浮かび上がってきた見たことがない昔の街の様子を楽しんでいました。
また、このアプリには映像の中に自分を映し込んで写真撮影が出来る機能もあり、子どもたちは思い思いの場所で撮影しては昔の町並みの中に現れる自分の姿を確認して、ちょっとしたタイムワープ気分を味わっていました。
参加した子どもは「思った以上に街は変わってないように見えましたが、雰囲気は今とは違っていました。当時の人たちのファッションも今と違っていました」と話していました。
浅草小学校の大石京子校長は「子どもたちは無邪気に喜んでいました。映像や画像で見るということは百聞は一見にしかずでインパクトがあったと思います。自分たちの住んでいる街へのほこりを大事にしてほしいです」と話していました。
このアプリは、来月17日の番組の放送に向けて来月上旬に無料でリリースされる予定で、8月いっぱい使えるということです。