水素エネルギー利用拡大へ 東京都・大田区・川崎市が協定
脱炭素社会の実現に向けて、二酸化炭素を排出しない水素エネルギーの利用を拡大するため、東京都と大田区、それに川崎市が協定を結び、臨海部をパイプラインで結ぶといった供給網をつくるための協議を進めていくことにしています。
温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする脱炭素社会の実現に向けた取り組みが各地で進むなか、今月、東京都と大田区、それに川崎市は、燃やしても二酸化炭素を排出しない水素エネルギーの利用拡大に向けて協定を結びました。
ことし3月、水素の運搬船を受け入れる実証事業地に国内で初めて川崎市が選ばれていて、協定では、臨海部のパイプラインを含めた供給体制の構築や水素エネルギーの需要拡大などに向けて協力して取り組んでいくとしています。
協定の締結にあたって東京都の小池知事は「幅広い分野で本格的な水素の普及を図るために、自治体どうしでそれぞれの強みを生かしていきたい」と述べました。
今後、3つの自治体の担当者で、検討会を立ち上げ、2030年までに供給網や需要の拡大が実現できるよう具体策について協議を進めていくことにしています。