千葉 「房州切子」づくり最盛期 新盆迎える家庭で飾る灯籠

千葉県の南房総地域で新盆を迎える家庭で飾られる「房州切子」と呼ばれる灯籠づくりが盛んに行われています。

「房州切子」は飾り窓の形に切り抜いた紙を木枠にはりつけ、造花などで彩る灯籠で、南房総地域では古くから新盆を迎える家庭で飾られています。
館山市に住む職人の中村俊一さんの作業場では先月から灯籠作りが始まり、今、最盛期を迎えています。
中村さんは灯籠の傘となる部分を木枠にのり付けするなどひとつひとつ丁寧に仕上げていました。
南房総地域では房州切子の職人が各地で腕を競っていましたが、現在は中村さん、ただ1人でことしは500個が作られるということです。
房州切子職人の中村俊一さん(47)は「亡くなった方を送る大切な灯籠なので、ひとつひとつ気持ちを込めて大切につくっています」と話していました。