小学校で刃物持った不審者の侵入を想定した訓練 東京 浅草

東京・浅草の小学校で刃物を持った不審者が侵入したという想定で、児童たちを避難させる対応などを確認する訓練が行われました。

訓練は、大阪・池田市で児童8人が殺害された事件を忘れず教訓にしようと台東区の東浅草小学校で毎年開かれていて、全校児童270人が参加しました。
訓練は、閉め忘れた学校のフェンスから不審者が侵入してきたという想定で行われ、校内放送で危険が知らされると、教員が児童たちを避難させたり教室の鍵を閉めたりして安全を確保しました。
その後、刃物を取り出して校内をうろついていた不審者をさすまたを持った教員たちが押さえつけ、駆けつけた警察官に引き渡しました。
訓練のあと、警察官は児童たちに「みんなとはぐれないように注意しながら先生の指示が聞こえるよう静かに行動しましょう」と呼びかけていました。
参加した6年生の男子児童は「不審者が入ってきて怖かったけど、落ち着いて避難することができました。日ごろから何かあれば周りの大人に助けを求められるようにしたいです」と話していました。
浅草警察署の管内では、今月に入り下校中の児童が不審者に体を触られる被害にあっていて、警視庁は下校中もできるだけ1人で行動しないよう呼びかけています。