皇室献上の「びわ」の選果式 千葉 南房総

千葉県の房総半島南部で栽培された特産のびわのなかから、皇室に献上するものを選ぶ1年に一度の選果式が行われました。

房総半島の南部は温暖な気候を生かしたびわの生産が盛んで、生産者で作る「房州枇杷組合連合会」は毎年、特にできのよいものを選んで皇室にびわを献上しています。
5日は献上するびわを選ぶ選果式が南房総市で開かれ、加盟する8つの生産組合ごとに選りすぐりの実24個を箱に入れて出品しました。
8人の審査員が、色や形、粒揃いなどを念入りに確かめて審査した結果、「岩井枇杷組合」が出品した「田中」という品種のびわが天皇陛下に献上されることになりました。
ことしのびわは、実が大きくて糖度も高く、今が収穫の最盛期だということです。
岩井枇杷組合の新藤善行組合長は「一生懸命やってきて、選ばれてたいへんうれしいです。普段の手入れの成果だと思います。いろいろな作業を丁寧にやっていいびわができるようもっと努力していきたい」と話していました。
房州枇杷組合連合会の渡辺淳一会長は「献上は今回で107回目と長年続いていて、今年も無事に届けることができて、たいへん感慨深いです」と話していました。
献上されるびわは6日、宮内庁に届けられるということです。