牛乳の消費呼びかけるイベント 酪農家の苦境続く中で 千葉

今月の「牛乳月間」にあわせて、酪農家でつくる団体が、千葉市でイベントを開いて牛乳の消費拡大を呼びかけました。

国内の酪農や乳業の団体は、今月を「牛乳月間」に定めていて、4日は、これにあわせて酪農家でつくる団体などが千葉市中央区で牛乳の消費拡大を呼びかけるイベントを開きました。
会場では、乳牛の模型を使った乳搾りの体験や、県内で生産された牛乳の試飲コーナーなどが設けられ、多くの親子連れが楽しんでいました。
9歳の女の子は、「イベントは楽しかったです。もっとおいしく牛乳が飲めるようになると思います」と話していました。
千葉県は、江戸時代から牛の飼育が始まった日本の酪農発祥の地とされ、現在も全国有数の牛乳の生産地となっています。
しかし、イベントを主催した団体によりますと、飼料価格の高騰や需要の落ち込みで酪農家は厳しい経営環境に置かれていて、県内では昨年度の1年間で全体の1割ほどにあたる48戸が廃業に追い込まれたということです。
イベントの運営に関わった酪農家の西岡美千代さんは、「このままだと続けていけないという酪農家は8割もいると言われています。気軽にカルシウムをとることができる食料として牛乳を消費していただきたい」と話していました。