健康寿命延伸へ 食事や生活習慣の新たな数値目標 厚労省

健康寿命延伸へ 食事や生活習慣の新たな数値目標 厚労省

厚生労働省は国民の健康作りに向けた基本計画で、高血圧を予防するため1日あたりの塩分の平均摂取量を7グラム未満に引き下げるなど、食事や生活習慣についての来年度からの新たな数値目標をまとめました。

国民の健康作りに向けて、厚生労働省は「健康日本21」という基本計画を策定し、食事や生活習慣などについての考え方や数値目標を定めていて、およそ10年ごとに見直しを行っています。
来年度からの新たな数値目標では、脳卒中や心疾患での死亡率の低下に関係があるとして、野菜の1日あたりの目標摂取量を現状よりおよそ70グラム多い350グラムとするほか、果物の1日あたりの目標摂取量は現状の2倍以上となる200グラムに設定しています。
そのうえで、主食・主菜・副菜を組み合わせた食事を1日2回以上、ほぼ毎日とる人の割合が50%になることを目指すとしています。
また、高血圧を予防するため、1日あたりに摂取する食塩の量を現状の10.1グラムから7グラム未満にまで減らすことを目標としています。
このほか、睡眠不足が寿命に影響することが分かってきたことなどから、「十分な睡眠時間」を20歳から59歳では6時間から9時間、60歳以上では6時間から8時間とし、確保できている人の割合をそれぞれ60%以上にすることを目指すとしています。
厚生労働省は今後、各都道府県などで国民の健康の維持に向けた具体的な取り組みを進めてほしいとしています。