千葉 柏市議会 ハラスメント行為確認の議員を公表 条例可決

議員によるハラスメント行為を防ぐための条例制定に向けて議論してきた千葉県柏市の市議会で、ハラスメント行為が確認された場合、議員の氏名を公表することなどを盛り込んだ条例案が可決・成立しました。

柏市議会は、ことし4月、議員による市職員へのハラスメント行為について調査を行い、150人を上回る職員がパワハラやセクハラを受けたと訴えていることが明らかになりました。
市議会が設置した検討会は、ハラスメント防止のための条例案をつくり、2日の市議会に議員提案され、賛成多数で可決・成立しました。
条例では、議員がハラスメント行為が疑われたときは、みずから誠実な態度で疑惑の解明にあたるとともに責任を明確にすることや、ほかの議員によるこうした言動を知った場合は、その議員に慎むよう指摘することに努めなければならないと定めています。
そして、事実関係を把握して行為が確認された場合は、その議員の氏名を公表することなども定めています。
条例について、柏市の太田和美市長は「調査では、職員がハラスメント行為を受けても何もしなかったと答えた人が多く、大変重く受け止めている。議会と連携しながら相談しやすい体制をつくっていきたい」と話していました。