東海地方や長野で最多雨量超の大雨になるか 日本気象協会推計
前線の活動が活発になり、東日本を中心に3日にかけて大雨となるおそれがあります。
日本気象協会は3日昼までの24時間に東海地方や長野県ではこの20年ほどの最多雨量を上回る大雨となり、災害のリスクが高まるおそれがあるとの推計結果を発表しました。
日本気象協会は今回の梅雨前線の活動について独自に雨量の予測を行い、各地のこれまでの最多雨量と比較しました。
その結果、3日昼までの24時間の雨量が長野県南部や岐阜県の東濃、愛知県の三河、静岡県の西部の多いところではこの20年ほどに観測された最多の雨量を上回るおそれがあると推計されたと発表しました。
特に長野県南部では300ミリ以上、愛知県の三河では山間部を中心に400ミリ以上と過去最多の雨量の1.5倍を超える大雨のとなるおそれがあるとしています。
日本気象協会などが過去の災害を検証した結果では、過去最多の雨量を超えると災害のリスクが高まり、1.5倍を超えると犠牲者が急増する傾向があるということです。
この推計結果について、豪雨災害の被害実態に詳しい静岡大学の牛山素行教授は「地域によって危険な雨量は異なり、同じ雨量でも地域によっては大きな災害となるおそれがある。長野県や愛知県ではこの20年ほど経験していないような大雨となる可能性があり、災害への警戒が必要だ。ハザードマップで自分がいる場所のリスクを確認し、危険性の高いところにいる場合は移動するなどして安全を確保してほしい」と話しています。