去年の「合計特殊出生率」 関東1都6県いずれも前年下回る

1人の女性が産む子どもの数の指標となる出生率は去年、関東の1都6県でいずれも低下し東京都は全国で最も低い1.04となりました。

厚生労働省は2日、去年の「人口動態統計」の概数を公表しました。
それによりますと1人の女性が一生のうちに産む子どもの数の指標となる「合計特殊出生率」は、1.26でした。
おととしの確定値と比較すると0.05ポイント低下していて、前の年を下回るのは7年連続となります。
関東の1都6県では群馬県が1.32と最も高く(前年:1.35)、次いで茨城県が1.27(前年:1.30)、栃木県が1.24(前年:1.31)、千葉県が1.18(前年:1.21)、埼玉県と神奈川県が1.17(前年:いずれも1.22)、東京都が1.04で(前年:1.08)、いずれも前の年を下回り、このうち東京都は全国で最も低くなりました。

1人の女性が産む子どもの数の指標となる出生率が、東京都は全国で最も低い1.04となったことについて、東京都の小池知事は記者会見で「少子化対策は、国の根幹にも関わり、かつとても個人的な課題だ。『子どもを持ちたい』とか『結婚したい』という思いなどを整えていくことが必要ではないか。都としてできることをしっかり進めていきたい。国もきのう、戦略の素案を示したが、やはり心に響くような総合的な施策が可及的速やかに必要だ」と述べました。