6月に値上げされる食品や飲料 3500品目余り

6月値上げされる食品や飲料が3500品目余りに上ることが民間の調査でわかり、身近な食品などの値上がりがさらに広がりそうです。

民間の信用調査会社帝国データバンクが国内の食品や飲料メーカー、195社を対象にまとめた調査によりますと、6月値上げされる食品や飲料は「再値上げ」や価格を変えずに内容量を減らす「実質値上げ」を含めて3575品目となっています。
商品の内訳では、調味料が1674品目、加工食品が1612品目で、加工食品のうちカップめんだけで567品目が対象となっているということです。
また、7月以降も、輸入小麦や生乳の価格の上昇のほか、電気代の引き上げなどを背景に、幅広い商品で値上げが予定され、調査会社では、ことしの食品と飲料の値上げが、7月にも3万品目に達し去年1年間の品目数を上回る可能性があるとみています。
一方、足もとでは、家計による食費の支出が勢いを欠いていて、複数回にわたり値上げされた冷凍食品など、値上げのあと、店頭での売れ行きが伸び悩む食品も出ていると分析しています。
帝国データバンクは「たび重なる値上げについていけない消費者の間で生活防衛の志向が鮮明となっている。去年以上の円安の進行などが起きなければ、価格の据え置きや値下げといった『値上げ控え』の動きがことしの後半にかけて広がる可能性もある」と指摘しています。

6月値上げされる加工食品のうち、多くの品目数を占めるカップめんについて、1日の出荷分から値上げされる主な商品をまとめました。
いずれも税抜きの希望小売価格で、日清食品の「カップヌードル」がこれまでの214円から236円に値上げされるほか、東洋水産の「赤いきつねうどん」と「緑のたぬき天そば」もそれぞれレギュラーサイズで214円から236円に値上げされます。
また、エースコックの「スーパーカップ1.5倍」が222円から240円に、「わかめラーメン」が214円から236円に値上げされます。
明星食品の「明星 一平ちゃん夜店の焼そば」も214円から236円に値上げされます。
理由について各社は、原材料や包装資材の価格の高騰に加え、燃料などのエネルギーコストも上昇が続いていることを挙げていて家計への負担が一段と重くなりそうです。