点字ブロックにスマホかざし音声案内 茨城 つくばで実証実験

視覚障害のある人が電車やバスなどの乗り換えを便利にできるように、31日茨城県つくば市の駅などで点字ブロックのQRコードをスマートフォンで読み込むと案内の音声が流れるシステムの実証実験が行われました。

実証実験は、つくばエクスプレスのつくば駅や周辺のバスターミナルで行われ、筑波技術大学に通う視覚障害のある学生5人が参加しました。
バスを降りて電車に乗り換えるという設定で、学生たちがバス停にある点字ブロックに記されたQRコードをスマートフォンで読み込むと、目的地の候補が音声で読み上げられました。
学生たちが駅のホームを目的地に選んでスマホをかざしながら点字ブロックに沿って歩いてゆくと次々とQRコードが読み込まれ、今度はホームまでの道順を案内する音声が流れていました。
参加した1年生の学生は「道案内もわかりやすくてあまり知らない場所でも移動できました」と話していました。
つくば市と協力して実証実験を行った首都圏新都市鉄道の島貫浩課長は「バリアフリーを進めてより多くの人に利用してもらうため、効果や安全性を検証して導入を検討していきたい」と話していました。