長野 中野立てこもり 事件の経緯(6:00)

長野県中野市で男が猟銃のようなものを発砲するなどして警察官2人を含む4人が死亡した事件。
これまでにわかっている事件の経緯です。
【事件発生】
25日午後4時26分ごろ、中野市江部で「男が女性を刺した」と110番通報がありました。
【目撃者の証言】
当時、近くにいた男性が事件を目撃していました。
男性が畑で仕事をしていたところ、女性が、「おじさん、助けて」と言いながら走ってきました。
後ろからは長さ数十センチのナイフを持った迷彩服姿の30歳前後とみられる男が追いかけてきて、女性に追いつくと背中を刺し、女性があおむけに倒れると、上から胸を刺したということです。
男性が男に対し、「なんでこんなことをするんだ」と言ったところ、男は「殺したいから殺してやった」と言って、現場を歩いて離れたということです。
その後、男性が警察に通報してパトカーが駆けつけると、再び男が散弾銃を持って現れ、パトカーの運転席の窓ガラスに銃口をあてて2発撃ち、北の方角へ逃げたということです。
【被害にあったのは】
今回の事件では4人が死亡しました。
このうち2人は男に撃たれたいずれも中野警察署の玉井良樹警部補(46)と池内卓夫巡査部長(61)です。
また、現場近くに住む村上幸枝さんの(66)死亡が確認されました。
刺されたとみられています。
さらに、26日朝になって現場近くで見つかった高齢の女性1人の死亡が確認されました。
【男はその後立てこもり】
男は発砲した後、近くの住宅に立てこもりました。
警察によりますと立てこもった住宅は中野市議会の青木正道議長の自宅で、男は議長の息子とみられるということです。
上下迷彩服で迷彩柄の帽子をかぶり、サングラスとマスクを身につけていたということです。
息子が立てこもった自宅には議長の妻とさらにもう1人、女性がいましたが、26日午前0時すぎまでに2人とも逃げ出し、警察に保護されました。
【男を確保】
最初の通報から半日がたった26日午前4時37分。
警察は男の身柄を確保しました。
住宅の外に出てきた際に確保したということです。
男はその後、警察車両に乗せられ中野警察署に入りました。