米軍厚木基地から航空燃料が川に流出 綾瀬市が注意呼びかけ

24日、神奈川県のアメリカ海軍厚木基地で、航空機用の燃料が川に流出する事故がありました。
地元の綾瀬市は油を吸着するマットを川に設置するとともに、住民に注意を呼びかけています。

綾瀬市によりますと24日昼すぎ、綾瀬市と大和市にまたがる在日アメリカ海軍厚木基地から、航空機用の燃料が漏れ、基地内を流れる蓼川に流出したと、防衛省の南関東防衛局経由で連絡がありました。
市の職員が基地の下流を確認したところ、およそ1キロ南にある立川橋の周辺で油を確認したということで、油を吸着するオイルマットを設置しました。
また、下流にある綾南公園の川沿いのエリアを立ち入り禁止にするとともに、防災無線を使って川に入らないよう呼びかけています。
市によりますと流れ出たのは「JP5」という航空機用の燃料で、成分は灯油と同じだということです。
流れ出た量は分かっておらず、今のところ被害の情報はないということです。
綾瀬市環境保全課の増田正課長は「市民の方々には川に入らないようにお願いし、影響が拡大しないように対応していきたいと思います。米軍には今後、このようなことのないよう再発防止を訴えたいです」と話していました。