「はしか」国内感染確認で厚労省が注意呼びかけ

「はしか」国内感染確認で厚労省が注意呼びかけ

感染力が非常に強い「はしか」への感染が国内で確認されたことを受けて、厚生労働省は感染が疑われる症状がある場合は医療機関などの指示に従うなどの注意を呼びかけているほか、予防接種を受けていない人には接種を検討するよう呼びかけています。

「はしか」は、発熱や発疹が出るウイルス性の感染症で、感染力が非常に強く、免疫を持っていない人が感染するとほぼ100%発症し、合併症として肺炎や脳炎を引き起こすなど重症化する場合もあります。
厚生労働省などによりますと、アジアなどで流行が報告されていて、国内でも先月27日、インドから帰国した茨城県内の30代の男性の感染が確認されたほか、この男性と同じ新幹線に乗っていた都内に住む30代の女性と40代の男性の感染も確認されています。
厚生労働省は今後さらに感染が拡大するおそれがあるとして、感染者との接触や、海外から帰国後に感染を疑う症状があれば、事前に医療機関に連絡した上で指示に従うほか、移動は公共交通機関の利用を控えるよう呼びかけています。
また、2回の定期接種で感染リスクを下げられるとして、対象年齢の子どものほか、海外に渡航予定がある人などでまだ接種をしていない人にも接種を検討してほしいと呼びかけています。