東京 大田区 小中学生の給食費無償化 来月から

自治体の間で学校給食費の無償化の動きが広がるなか、東京・大田区は、来月から区立の小中学校に通う児童生徒を対象に、給食費を無償化すると発表しました。
来年度以降については、都が行うよう働きかけるとしています。

これは先月の選挙で初当選した鈴木晶雅区長が16日行われた記者会見で発表しました。
対象は区立の87ある小中学校の児童生徒、およそ4万人で来月から来年3月までとして関係する18億8600万円余りを補正予算案に計上しています。
区立の特別支援学校についても実質無償になるよう対応したいとしています。
給食費の無償化は鈴木区長が選挙で示していた公約のひとつで、物価が高騰するなか、子育て家庭の負担を減らしたいとしています。
また、来年4月以降については、都に無償化を働きかけていくとしています。
鈴木区長は「給食費の無償化は、子どもたちが家庭の経済状況に関わらず保護者の負担なく、等しく給食を食べられるという大変意義のあるものだ。都としても取り組むよう区長会を通じて要望していく」と話しています。
23区では、世田谷区や荒川区などが今年度、小中学校の給食費を無償化しています。