都教委 都立高校の生徒125人分の個人情報 誤って廃棄か

都教委 都立高校の生徒125人分の個人情報 誤って廃棄か

東京都教育委員会は、都立高校の生徒125人分の給付型奨学金に関する個人情報を含む書類を紛失し、誤って廃棄した可能性があるとして、保護者に謝罪しました。

都教育委員会によりますと、紛失したのは、年収350万円未満の世帯が対象の給付型奨学金に関する書類で、都立高校1校の生徒125人分の学年と名前、給付した実績額などが記されていたということです。
都教育委員会は前の年度の奨学金の給付実績を把握する目的で、毎年4月に学校に対し、関係する書類の提出を求めています。
しかし、先月24日の時点で、この高校の書類が確認できなかったため、都教育委員会の職員が高校に問い合わせたところ、「すでに提出した」と回答があり、その後、調べた結果、先月10日にこの書類が入った封筒を受け取った記録が残っていたということです。
都教育委員会は「同じ日に、同様の書類が16校分送られてきていて、誤って廃棄した可能性が高い」として、生徒の保護者に対しおわびの文書を送るとともに、電話で謝罪したということです。
これまでに外部への流出や二次被害の報告は受けていないということで、都教育委員会は「今後は一層、個人情報を厳正に管理するとともに、書類の処理や廃棄は複数人で確認するなどの基本的なルールを徹底し再発防止に努めたい」としています。