銀座 強盗事件 関与疑いの4人“互いのことは知らなかった”

東京・銀座の高級腕時計店に複数の男が押し入り、店員を刃物で脅したうえ、商品を奪って逃げた強盗事件で、直後に都内のマンションに無断で侵入した疑いで逮捕された4人が「互いのことは知らなかった」という趣旨の供述をしていることが捜査関係者への取材で分かりました。
警視庁は、4人が強盗事件に関与した疑いがあるとみて調べるとともに、犯罪の実行役を募る「闇バイト」に応募した可能性についても捜査を進めています。

8日、東京・銀座の高級腕時計店に白い仮面をつけた複数の男が押し入り、店員を刃物で脅したうえ、商品を奪って車で逃走しました。
警視庁は、車が乗り捨てられた場所の近くにあるマンションに侵入したとして、16歳から19歳までの4人を邸宅侵入などの疑いで逮捕し、強盗事件との関連を捜査しています。
捜査関係者によりますと、その後、事件当時の状況を精査した結果、男らが強盗に及んだのはおよそ2分間で、被害品は腕時計70点余りであることが確認されたということです。
これまでに、4人が逮捕されたマンションの近くの植え込みからは腕時計およそ30点が入ったバッグが見つかりましたが、その後、乗り捨てられた車の中からもおよそ40点の腕時計が入ったバッグが発見され、店から奪われた被害品のほとんどが回収されたということです。
一方、邸宅侵入などの疑いで逮捕された4人は、いずれも横浜市内に住んでいますが、調べに対し「互いのことは知らなかった」という趣旨の供述をしているということです。
4人は、高校生や飲食店アルバイト、無職など、職業に共通点がないうえ、これまでのところ出身校などのつながりも確認されておらず、警視庁は、押収した携帯電話を解析し、4人が犯罪の実行役を募る「闇バイト」に応募した可能性についても捜査を進めています。