ネット銀行装う“フィッシング詐欺” 被害急増 注意を

ネット銀行装う“フィッシング詐欺” 被害急増 注意を

利用が拡大している「ネット銀行」を装って偽サイトに誘導し、IDやパスワードを盗み取って預金などをだまし取るフィッシング詐欺の被害がことし2月から急増し、警察庁は金融庁ととともに注意を呼びかけています。

警察庁によりますと、ネット銀行に関係するフィッシング詐欺の被害がことし2月から急増し、今月中旬までの2か月半に612件発生し、被害額は9億5900万円にのぼっています。
去年1年間の被害が1136件、およそ15億1950万円だったことから、去年を上回るペースで急増しているということです。
多くが、ネット銀行を装って銀行取引の制限や不正ログインの確認、振り込みの失敗などを知らせるうそのメールを送りつけて偽サイトに誘導する手口だということです。
偽サイトと気付かずに、IDやパスワードなどを入力してしまうと情報を盗み取られ、預金などをだまし取られる被害につながっているということです。
ネット銀行の利用が拡大する中、警察庁は、こうした被害がさらに増えるおそれがあるとして金融庁とともに注意を呼びかけていて、身に覚えのないメールは無視するとともに、心配な場合は銀行への確認や、警察や家族などへの相談が大事だとしています。