新型コロナ「第9波」の可能性 死者多い懸念 専門家会合有志

新型コロナ「第9波」の可能性 死者多い懸念 専門家会合有志

国内ではこれまでの新型コロナウイルスに感染した人の割合が低いことなどから、この冬の「第8波」を超える規模の「第9波」が起きる可能性があり、亡くなる人の数は高齢者を中心に多い状況で推移する可能性があるとする文書を、厚生労働省の専門家会合の有志がまとめました。
高齢者などへのワクチンの追加接種や介護現場での感染対策などは引き続き、必要だとしています。

文書は、専門家会合の脇田隆字座長や東北大学の押谷仁教授ら4人の専門家がまとめました。
この中では対策の緩和が進む中で、現在、感染者数が増加に転じる地域が増えてきていて、今後、第9波が起きる可能性が高いとしています。
そのうえで、日本国内では新型コロナへの感染によって獲得した免疫を持つ人は、住民を対象にした抗体調査でもことし2月から先月の段階で32.1%と割合が低いことなどから、第9波は第8波より大きな規模になる可能性が残されているとしています。
また、日本は高齢化率が高く、仮にワクチンの接種率が上がらないまま、感染の規模が大きくなるとすると、亡くなる人の数は高齢者を中心に海外と比べて多い状況で推移する可能性があるとしています。
そして、新型コロナの感染症法上の位置づけが「5類」に移行されても、高齢者などへのワクチンの追加接種、介護や医療現場での感染対策、それにウイルスの遺伝情報の分析などは必要だとしています。
脇田座長は「5類への移行を前に今後、起きる可能性があることを取りまとめた。感染が拡大すると高齢者などは重症化するリスクがあり、感染対策を継続していただく必要がある」と話しています。