千葉市 初の公立夜間中学が開校 新たな学びの場に
義務教育を十分に受けられなかった人たちの新たな学びの場として、千葉市に公立の夜間中学が初めて開校しました。
開校したのは千葉市立真砂中学校かがやき分校で、18日夜は10代から60代の新入生38人を迎えて記念の式典が行われました。
この中で新入生を代表して県内に住む60代の男性が「中学校には家庭の事情で十分、通うことができませんでしたが、この日を迎えられ本当にうれしいです」とあいさつしました。
夜間中学は戦後の混乱期に義務教育を受けられなかった人たちのために設けられましたが、最近は外国籍の子どものほかいじめなどで不登校になった若者たちの新たな学びの場となっています。
この学校では入学した38人のうち28人が外国籍で、日本語の指導員のサポートを受けながら学ぶことになっています。
入学したネパール人のタパ・ダイモンさん(17)は「みんなと一緒に勉強できるのが楽しみです。将来はIT関連の仕事に就きたいです」と話していました。
山崎二朗校長は「生徒が持つさまざまな背景を理解し、学びのニーズに丁寧に応えていきたい」と話していました。