千葉 富津市初めての図書館 大型商業施設内にオープン

千葉県富津市で初めてとなる図書館が、市内の大型商業施設の中にオープンしました。

富津市立図書館は、大型商業施設「イオンモール富津」の一角に1億4000万円余りをかけて完成し、一般の書籍のほか児童書や郷土資料などおよそ6万5000冊が収められています。
富津市内にはこれまで図書館がなく、市民から設置を望む声が寄せられていましたが、おととし、新型コロナの影響などで空きスペースの活用を模索していた商業施設から提案があり、10年間の契約で施設内に図書館を設けることになりました。
館内は本棚を低くして全体の見通しをよくすることで、子どもからお年寄りまで利用しやすいよう工夫したということで、訪れた多くの利用者が思い思いの本を手に取っていました。
市内に住む50代の女性は、「待ちに待った図書館です。これまで気になっていた本は買わないと読めませんでしたが、今後は図書館で借りてたくさん読みたいと思います」と話していました。
富津市教育委員会生涯学習課の樋口峰昭課長は、「図書館をいちから建てるとなると予算の面で厳しかったが、商業施設の一角を借りることでコストが抑えられた。買い物のついでなどでも、多くの方に気軽に利用してもらいたい」と話していました。