ヤングケアラーの小中学生や高校生対象に支援金支給へ 川口
家事や家族の介護などを日常的に担うヤングケアラーの状況を把握し、適切な支援につなげようと、埼玉県川口市はヤングケアラーの小中学生や高校生を対象に、支援金を支給することを決めました。
川口市は国の調査をもとに、市内におよそ2500人のヤングケアラーがいると推計していますが、市によりますと詳しい状況はつかめておらず、十分な支援ができないことが課題となっていました。
こうした状況を受けて、市はヤングケアラーの小中学生と高校生を対象に、市独自の支援金を支給することを決めました。
1か月当りの支給額は小・中学生が5000円、高校生が1万5000円で、本人や保護者に申請してもらい、市の職員が生活状況などについて聞き取り、支給するかを決めるということです。
市は支給にかかる費用として新年度の予算に、およそ1億円を盛り込んでいて、相談にかかる通信費用や学校生活で必要な費用にも役立てて欲しいとしています。
川口市子育て相談課は「申請してもらうことで個々のヤングケアラーの存在を確認し、支援金のほか、必要なサービスにつなげていきたい」としています。