川口市 いじめ訴え生徒が自殺した問題で調査委が報告書提出
いじめを受けたと訴えていた埼玉県川口市の当時15歳の男子生徒が「教育委員会は、大ウソつき」などと書き残して4年前に自殺した問題について、調査委員会が報告書をまとめ、市の教育委員会に提出しました。
川口市の小松田辰乃輔さんは中学生だった7年前の2016年、いじめを受けたと訴え、市の教育委員会が調査委員会を設置して調査を始めました。
しかし、その調査のさなかの2019年9月、15歳の時に「教育委員会は、大ウソつき。いじめた人を守ってウソばかりつかせる」と書き残して自殺しました。
その後、遺族の意向を踏まえて医師や弁護士などからなる新たな調査委員会が設けられ調査が続けられていましたが、24日、市川須美子委員長が川口市の井上清之教育長に報告書を提出しました。
このあと、井上教育長は遺族を訪問し、受け取った報告書を手渡したということです。
教育委員会は、報告書の内容については後日公表するとしていて、井上教育長は「慎重に精査した上で、2度とこのような痛ましいことが起きないよう事故の再発防止、未然予防に努めてまいりたい」と話しています。