都内で相次ぐ強盗事件受け 警察署長を集め対策を指示 警視庁

一連の広域強盗事件で、容疑者が逮捕されるなど捜査が進められる一方、強盗事件は依然として相次ぎ、都内ではこの10日間で少なくとも5件発生しました。
警視庁は、警察署長を集めた会議を開き、「凶悪かつ卑劣な犯罪への対策を緩めてはならない」と指示しました。

都内では23日、品川区のすし店で店長が刃物で切りつけられる事件が発生したほか、今月19日には文京区のマッサージ店で女性が刃物で襲われ現金が奪われた事件、21日には豊島区のマンションでガス点検を装った男らが住民を縛って現金100万円を奪った事件など、この10日間で少なくとも5件の強盗事件が発生しました。
一連の広域強盗事件では、狛江市の強盗致死事件などで実行役とみられる男らが逮捕・起訴されるなど、捜査が進んでいますが、被害が相次ぐ状況が続いています。
こうしたなか、警視庁管内にある警察署の署長などを集めた会議が23日開かれ、小島裕史警視総監が「一部の容疑者はすでに検挙しているが、凶悪かつ卑劣な犯罪の発生は都民を恐れさせるものであり、対策はいささかも緩めてはならない」と指示しました。
また、犯行グループが「闇バイト」の募集を通じて実行役を集めている実態に対し、高額な報酬に惑わされた新たな実行犯を生まないよう、学校や事業者などと連携し、危険性の周知に向けた取り組みなどを推進するよう求めました。