浅間山で火山性地震増加 傾斜変動も”今後の情報に注意”
長野と群馬の県境にある浅間山で今月15日からマグマの上昇を示すとされるわずかな傾斜変動が確認され、21日からは火山性地震が増加しています。
気象庁はごく小規模な噴火の可能性があるとして、今後の情報に注意するよう呼びかけています。
気象庁によりますと浅間山では、今月15日から山の西側でマグマの上昇を示すとされるわずかな傾斜変動が確認されています。
また、21日からは火山性地震が増加していて、先月以降一日あたりおおむね20回以下で推移していたのに対して、21日は39回、22日は午後3時までに37回に達しています。
震源はいずれも山頂直下の浅い場所だとということです。
浅間山ではこうしたわずかな傾斜変動や地震の増加が噴火に先立って発生することがあり、2015年6月にはこれらに加え、火山ガスも増加しごく小規模な噴火が起きました。
気象庁は噴火警戒レベルを「活火山であることに留意」を示す1のまま継続し、火口から500メートルの範囲に影響を及ぼす程度のごく小規模な噴火の可能性があるとして、自治体などの指示に従い危険な地域には立ち入らないよう呼びかけています。
そのうえで活動がさらに高まると噴火警戒レベルを引き上げる可能性もあるとして、今後の情報や活動の推移に注意するよう呼びかけています。