「日本放課後学会」が発足し初めての会合開催 東京 千代田

子どもたちが充実した放課後を過ごせるように関係者が連携して先進的な取り組みの発信や成果の検証などを行う「日本放課後学会」が発足し、19日東京・千代田区で初めての会合が開かれました。

18日、新たに発足したのは、学童保育や部活動など子どもたちの放課後に関わる団体や、大学の研究者などが参加する「日本放課後学会」です。
19日は、関係者およそ200人が参加して千代田区で初めての会合が開かれ代表理事を務める岡山大学の中山芳一准教授が「放課後の空間、時間、仲間は昔より少なくなったと言われ、貧困の問題なども懸念されている。放課後の子どもたちの最善の利益を科学する学会にしたい」と述べました。
このあと、参加した団体や利用者が取り組み状況を発表し、NPOの「Chance For All」が運営する学童保育を利用している子どもたちは「自分たちで何をするか決められるので、自由で楽しい場所だ」などと話していました。
学会では、放課後の環境について先進的な取り組みを発信したり、成果を検証したりした上で共有したいとしています。
中山准教授は、「放課後のあり方は客観的な検証が行われてこなかったので、子どもたちの利益をどのように守っていくか研究を進めたい」と話していました。