自転車のヘルメット着用呼びかけ 努力義務化前に 東京 板橋

来月から自転車に乗るすべての人を対象にヘルメットの着用が努力義務化されるのを前に、着用率が低い高齢者などに着用を呼びかけるイベントが東京・板橋区で開かれました。

自転車の事故が相次いでいることを受け、道路交通法の改正により、来月から年齢を問わず自転車に乗るすべての人にヘルメットの着用が努力義務化されます。
これを前に、19日板橋区大山町の商店街などでヘルメットの着用を呼びかけるイベントが開かれました。
警察庁によりますと去年1年間に全国で起きた自転車乗車中の事故で死亡した人とけがをした人のうち、ヘルメットの着用率は、最も高かった中学生でもおよそ40パーセント、65歳以上の高齢者では3パーセント余りにとどまっています。
イベントには、ふだんから自転車を利用する警察官が警視庁に新たに導入されるヘルメットをかぶって参加し、自転車に乗った高齢者にチラシを配って着用を呼びかけました。
また、地域の子どもたちが「自転車乗るときヘルメット」と書かれた横断幕を持って商店街を練り歩いてヘルメットの重要性を呼びかけていました。
自転車乗車中で事故で死傷した人のうち死亡した人の占める割合は、ヘルメットを着用していなかった場合が、着用していた場合のおよそ2.6倍だったということです。
板橋警察署の森田勝也署長は「ヘルメットの着用は命を守ることにつながるので地域の町内会などを通じて高齢者などに対して着用を呼びかけていきたい」と話していました。