京葉線 「幕張豊砂駅」が開業 千葉県内25年ぶりのJR新駅

千葉県内のJRの駅として25年ぶりの新駅となる京葉線の「幕張豊砂駅」が18日開業し、訪れた多くの鉄道ファンらが一番列車の出発を見送りました。
「幕張豊砂駅」は、東京駅と千葉市の蘇我駅を結ぶJR京葉線の18番目の駅として千葉市美浜区の幕張新都心地区の西寄りの位置に開業した、県内で25年ぶりとなるJRの新駅です。

18日朝はあいにくの雨のなか、夜明け前から駅の入り口に鉄道ファンなどおよそ30人が開業を待って並び、午前4時すぎに入り口のシャッターが開けられると、券売機で切符を購入して次々と改札の中に入っていきました。
松戸市から来た60代の男性は、「午前2時に来ました。開業前から楽しみにしていて、きょうは出発式を見てから京葉線に乗って小旅行を楽しみます」と話していました。
そして午前5時すぎに下り線の一番列車が入線すると、ホームで出迎えた人たちは写真撮影をしたり、乗り込んだりして初めての出発を楽しみました。
幕張豊砂駅を管理する隣の海浜幕張駅の前原奈緒子駅長は、「朝から多くのかたに並んでいただき、無事に開業することができました。幕張新都心のエントランスとして、みなさんに愛される駅を目指していきたい」と話していました。
京葉線の終点の蘇我駅から列車で訪れた35歳の会社員の男性は、「電車に興味があるというわけではないですが、地元なので、記念に来ました。駅構内も広々としていて素敵です」と話していました。
夫婦で訪れたという52歳の主婦の女性は、「京葉線の車窓が好きで、新駅が出来上がっていく様子をいつもわくわくしながら眺めていました。商業施設を利用するのに電車でも来やすくなるので、嬉しいです」と話していました。