羽田空港の免税店で購入 韓国など自宅直送サービスを実験
水際対策の緩和で増加が見込まれる外国人旅行者の消費を喚起しようと、羽田空港にある免税店で旅行者が購入した商品を海外の自宅に直送するサービスが、今週実験的に行われています。
観光庁は、海外の観光客が買い物する際の利便性を高めて消費を呼び起こそうと、2016年から免税店で買った商品を海外の自宅などに直送できる制度を始めています。
ただ、現状では利用が広がっておらず、観光庁などは利用の拡大に向けて、今週1週間、羽田空港の商業施設で、購入する商品を直送するサービスを実験的に行っています。
サービスを利用できるのは、荷物の送り先が韓国と台湾、それに香港の旅行者で、水際対策の緩和で外国人旅行者の増加が見込まれることから制度の浸透を図るねらいです。
15日は香港から観光で来ていた女性が出国前に友人にお土産を買おうと、免税店を訪れ、日本のお菓子や酒などを購入したあと、免税手続きを行う窓口で荷物を預けていました。
女性は「荷物がないので楽に歩けてうれしい。また日本に来る時があれば利用したい」と話していました。
観光庁観光戦略課の藤井亮介専門官は「この制度があれば気軽に買い物できるのでお店の売り上げの増加につながる。今回の実証事業をきっかけにこの取り組みを全国に広げていきたい」と話していました。