川崎市市民ミュージアム多摩区で移転再建へ

川崎市は、4年前の台風で浸水被害を受けた中原区にある「川崎市市民ミュージアム」を多摩区で再建する基本構想案を発表しました。

多摩川のそばにある「川崎市市民ミュージアム」は、令和元年の台風19号で絵画や戦前の漫画本などおよそ30万点を収めた9つの収蔵庫が浸水し、移転が計画されていました。
このミュージアムについて、川崎市は10日、多摩区にある市が所有する土地を移転先の候補地として再建する基本構想案を発表しました。
候補地は生田緑地ばら苑に隣接するおよそ8600平方メートルの土地で、ハザードマップで洪水などによる浸水が想定されている区域の外にあります。
周りには藤子・F・不二雄ミュージアムや青少年科学館など文化施設が多くあります。
市は今月15日からおよそ1か月間、構想案に対する市民の意見を募るということです。
川崎市の福田紀彦市長は「文化芸術施設が集積しているエリアなので、首都圏有数の文化芸術エリアが形成できると期待している」と話しています。