京都 東福寺の「五百羅漢図」など公開の特別展 内覧会
京都を代表する禅寺のひとつ、東福寺に伝わり、大規模な修復作業を終えた「五百羅漢図」など、貴重な文化財を公開する特別展が、東京国立博物館で7日から始まるのを前に6日、関係者向けの内覧会が行われました。
特別展では、京都を代表する禅寺のひとつ東福寺が所蔵し、室町時代の文化に影響を与えたいわゆる禅宗美術を代表する仏画や仏像など、国宝や重要文化財を含む157点が公開されます。
このうち、重要文化財の「五百羅漢図」は室町時代を代表する絵仏師、吉山明兆が釈迦の教えを受けた500人の弟子たちの姿を50幅の掛け軸に分けて描いた代表作です。
2008年に始まった修復作業を去年、終えたばかりで、600年以上前に描かれた当時の鮮やかな色彩を見て取ることかできます。
また、高さ3メートルを超える2体の仏像で、重要文化財の「二天王立像」など、建造物の大きさが京都最大級とされる東福寺のスケールを感じ取ることができます。
東京国立博物館の研究員、高橋真作さんは「圧倒的なスケール感を味わってもらえる文物が集結しているので、圧巻の禅ワールドを体感してほしいです」と話していました。
特別展「東福寺」は、7日から5月7日まで開かれます。