東京 葛飾区 保育所に補助金誤支給 7年後までに全額返還に
東京・葛飾区が保育所に補助金を誤って多く支給した問題で、保育所からの返還が7年後までに全額完了する見通しとなりました。
東京・葛飾区は去年、区内の私立の認可保育所72か所への補助金を誤って総額で5億円余り多く支給しました。
誤支給分について区は先月24日までの返還を求め期限までに52か所が返還を終えるとともに10か所が一部を返還し、その額は合わせておよそ2億8400万円となっています。
一方で、返還額が1000万円を超えるなど多額なところも多く、区は期限までの返還が難しい保育所については期限の延長などを調整してきました。
その結果、20の保育所について返還期限を延長し、7年後の令和12年3月までにすべての保育所からの返還が完了する見通しとなりました。
ただ、保育所の運営状況などによっては返還計画が変更される可能性もあるということで、区は保育所の運営に支障がでないよう話し合いながら対応していきたいとしています。
葛飾区は「保育所や区民の皆様に多大なるご心配とご迷惑をかけたことを改めておわびしたい。また、返還のお願いに対して格別なご配慮をいただき心より感謝したい」としています。