防災ヘリ墜落事故6年で追悼式 遺族らが犠牲者を悼む 松本

長野県の防災ヘリコプターが墜落し、消防隊員ら9人が死亡した事故から5日で6年です。
松本市では追悼式が開かれ、遺族や消防関係者などが犠牲者を悼みました。

6年前の3月5日、山岳遭難の救助訓練に向かっていた長野県の防災ヘリコプターが松本市の鉢伏山に墜落し、機長や消防隊員ら9人が亡くなりました。
事故から6年となる5日、松本市内の公園で追悼式が開かれ、遺族や消防関係者などおよそ50人が参列しました。
式典では、参列者全員で墜落現場の方角に向かって黙とうをささげたあと、阿部知事が「崇高な使命感と責任感で活動していたあなた方は長野県民の誇りです。事故の教訓を後世に語り継ぎ、次の時代を担う若手職員の安全教育に生かします」と述べました。
この後、参列者は、亡くなった9人の写真が並べられた献花台に花を手向け犠牲者を悼みました。
県消防防災航空センターの須山勇貴消防航空隊長は「殉職した隊員たちの思いを受け継ぎ、『事故は絶対に起こさない』という気持ちで取り組んできた。これからも安全な航行を続けたい」と話していました。