食品・飲料値上げ 3月3000品目超 4月5000品目近く

3月値上げされる食品や飲料は、3000品目を超えることが信用調査会社の調査でわかりました。
4月は、すでに5000品目近くに上り調査会社は「値上げラッシュ」となる見込みだとしています。
「帝国データバンク」は国内の食品や飲料メーカー、195社を対象に2月末時点で値上げの動きをまとめました。
それによりますと、3月、値上げされる食品や飲料は、「再値上げ」や価格を変えずに内容量を減らす「実質値上げ」を含めて3442品目となっていて、加工食品や菓子を中心に値上げされます。
さらに4月は、ウインナー製品のほか、牛乳やバター、ヨーグルト製品などで値上げが相次ぎ、品目の数は4892品目に上ります。
調査会社では「値上げラッシュ」となった2月の5528品目に続いて、4月は「値上げラッシュ」となる見込みだとしています。
また、ことし、すでに値上げされたり値上げが予定されたりしている食品や飲料は累計で1万5813品目と値上げのペースは去年より加速しています。
値上げ率の平均は16%と原材料価格の高止まりやエネルギー価格の上昇などが主な要因です。
ことし値上げされる品目を詳しくみると、冷凍食品などの「加工食品」が8022品目、「調味料」が3100品目、「酒類・飲料」が2497品目、「菓子」が1172品目などとなっています。
調査会社によりますと、企業の間では、コストが増加した状況は長期化するとみて1回の大幅な値上げではなく、小幅な値上げを複数回に分けて行うケースが増えているということです。
「帝国データバンク」は、「コストの増加分を価格に十分転嫁できていない企業が多く、予想以上の値上げの動きとなっている。電力各社が申請をしている4月からの電気料金の値上げがどうなるのかや、飼料価格の高騰や鳥インフルエンザの感染拡大で今後の卵の供給動向が注目される」と話しています。